• 表紙
  • 1:土壌
  • 2:芽吹き
  • 3:若木たち
  • 4:気づき
  • 5:心を元気に

3:若木たち

英敏の哲学を叩き込まれた二人の青年

英敏のもとに2人の若者がアルバイトとしてやってきました。一人は息子の原田尚明(現専務)。もう一人はその親友の田辺裕喜(現常務)です。2人は仕事に対する英敏の考え方を、徹底的に叩き込まれました。

「いったんやると口にしたら、一銭の儲けがなくてもやれ」
「一般の人にも家づくりのシステムがよくわかるようにしろ」
「国が基準値を決めるのではなく、現場が責任を持って決めろ」

英敏の指導は厳しいものでしたが、その代わり、カナダやアメリカの住宅を現地に視察に行かせるなど、社員教育にも時間と費用をしっかりとかけていました。

最初の2年間は、大工として現場仕事に専念。その後、2人は営業力をつけるために、自分たちで家を売るという課題を与えられました。広告作り、イベントの企画、飛び込み営業。若い2人は次々に新しいアイデアを出し、現場で失敗したり恥をかいたりしながら、力をつけていきました。英敏は「裕喜は不器用なタイプだが、人間に誠がある。尚明は行動的で、陰日なたがないのが長所」と評しています。

やがて田辺は「住宅に関してものを見る眼がずば抜けている」と、親友ながら尊敬する尚明に建築部門を託し、自らは不動産部でオールハウスを支えようと、部署を移っていきました。

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